こんにちは.
ほっけです.
ネットサーフィンの途中で興味深いサイトを発見したので読んでいたところ,気になる記述がありました.
ろう付け : 銀ろう、ハンダによる簡易接合
余談だが、アルミはハンダ付けできないと思われているが、これはアルミ表面にすぐ酸化皮膜ができてしまうため。
アルミの上にハンダを盛りながらコテで擦ると酸化皮膜が内部で剥がれてアルミとハンダが融着する。
この原理は他にも使える可能性がある
板金加工の設計より.(良質な個人サイトで勉強になります.おすすめ)
アルミはハンダ付けできないと教わり,実際にできないことを経験してきた身からすればにわかには信じがたい話であります.
が,ともかくやってみようじゃないかということで実際にアルミ材にはんだ付けをしてみました.
母材のアルミは部屋の隅に転がっていた時計の針を使いました.
これに銅線をはんだ付けしていきます.
はんだは百均で購入したものを使いました.
銅線はあらかじめフラックスを塗布しはんだを染ませておき,これをアルミにはんだが乗った後にくっつける予定でした.
が,アルミがはんだを弾くんですよ.酸化被膜の生成速度ってそんなに早いんですか?調べたけれどよくわからなかったのでどなたかご教示ください...
コテ先で擦っても全く付く気配がない.マイナスドライバーで表面を擦って(削って)みてもはんだが転げ落ちてしまう.フラックスを塗り直したりはんだの量を増やしてもなかなかうまくいかない.
そこで作戦を変更し,母材のうえに銅線を乗せてその上からコテをあてる方法をとりました.別々にはんだを乗せるのではなく,同時に加熱します.銅線のほうがはんだの染み込みがよく,母材にはんだが接触した状態を維持しやすいと考えたからです.
コテで銅線を押さえたまま,銅線をグリグリとやる.これで母材表面の酸化被膜を剥ぎ取りつつ常にはんだの中に置くことに成功しました.
しばらくグリグリしていると付きました.フラックス無しでヤニ入りはんだで真鍮にはんだ付けするときと似た感触です.
母材の接着面は常にはんだと接している必要があるので,はんだは多すぎるかなってくらいでちょうどいいかもしれません.私が下手なだけかもしらんけど.
冷え切るまえに動かしてしまったので表面にシワがよってしまいました.
しっかり接合されています.
今回は銅線が相手だったからうまくいきましたが,アルミ同士だと難しそうですね.気が向いたらやってみます.
ではまた.