ほっけのブログ

雑多に。

二眼レフでチェキを撮りたい話 その4

 

これまでの話はこちら↓

hocke.hatenablog.com

hocke.hatenablog.com

hocke.hatenablog.com

 

 

ほっけです。

 

さて、

RICOHFLEX instax back ですが、データを全部公開しちゃいます。

3Dプリンターと基本的な工作道具があれば作れるはずです。器用な手先、工作スキルなどはそれなりに必要だと思います。

3Dプリンタのスペックは最低限あれば大丈夫です。Ender3で印刷して動作確認までしています。

工具については、ペンチやニッパー類、金鋸、各種やすり、ピンバイス、金切り鋏、電動工具はリューターと電動ドリルがあればなんとかなるんじゃないですかね。テンプレート系のものに関してはレーザー加工機なり紙に印刷して重なるなり環境に合わせて工夫してください。

見た目の美しさと強度を引き換えに裏蓋の板金を諦めればだいぶラクになります。(その場合の裏蓋は自力で作ってね)。裏蓋を綺麗に仕上げるにはスポット溶接機があると便利だと思います。AliExpressで三千円程度で購入できます。

 

改造改良大歓迎。したら教えてね。

いないとは思いますが、商用利用は禁止とします。

 

github.com

 

 

それと、この改造キットの開発記を本にしました。

f:id:hocke_mk:20260726000005j:image

 

8/2のZINEフェス写真にて頒布する予定です。

 

ではまた。

 

 

リコーフレックスの革を張り替えた話

 

ほっけです。

 

またまたリコーフレックスです。

 

革が剥がれかけていた個体の革の全面張り替えをした記録です。

 

作業中の写真がほとんどありませんがご容赦ください。

 

手順

①古い革をはがす

③新しい革を貼る

 

以上です。

 

さっそくやっていきます。

 

①古い革をはがす

 

アルコールをかけながらちまちまと剥がしていきます。

f:id:hocke_mk:20260614184740j:image

接着剤をゆるめるのに手元にあったいちばん安いアルコールを使いました。真似するにしても自己責任で。

 

f:id:hocke_mk:20260614184831j:image

アルコールを流し込み、革の下にペラペラのヘラを差し込み、アルコールを流し込み、が効率的でした。どうしても剥がれない箇所は適宜カッターなどを使用します。

 

f:id:hocke_mk:20260614184428j:image

これはわりと綺麗に剥がせた例。再利用はしないのでボロボロにしちゃっても全然ok。

 

f:id:hocke_mk:20260614185410j:image

底面はMADE IN JAPANと書いてある丸い革(これは再利用するので丁寧にはがす)の下にネジが3本あるので分解してから革をはがします。

 

f:id:hocke_mk:20260614230147j:image

各寸法を測って、型紙を作ります。

 

f:id:hocke_mk:20260614225510j:image

厚紙を切り出してチェックし、修正し、を繰り返します。

 

テキトーなフェイクレザーを購入してきました。なんでもあってすごいな百均。貼ります。

 

f:id:hocke_mk:20260725191623j:image

f:id:hocke_mk:20260725191627j:image

f:id:hocke_mk:20260725191631j:image

f:id:hocke_mk:20260725191633j:image

かわいい。満足。

 

f:id:hocke_mk:20260625004547j:image

テンプレートです。ご自由にお使いください。

 

 

リコーフレックス/テンプレート/型紙/革/張り替え

ricohflex / leather / template / pattern

 

 

ではまた。

リコーフレックス市場まわりの話

 

こんにちは。ほっけです。

 

リコーフレックスに詳しくなったついでに、2026年7月現在のリコーフレックス市場について、簡単に記録しておきます。

あくまで個人の所感であり、中古カメラは状態がそれぞれですので参考程度にしてくださいませ。

 

まず、このブログを読んでリコーフレックスを入手しようとしている方へ。

 

財布に余裕があるとか、機械わかんないよーという方は整備品を購入しましょう。新宿の中古カメラBOXではケース破損のⅦ型が16000円(税抜)でした。ネットでも2万円程度の出品があります。

 

自分で整備してみたい/整備できる、ならフリマサイトをチェックしてください。

2000円〜で入手できます。相場感は4000円前後ですね。

個人の出品で、倉庫の整理をしていたら出てきました、みたいな個体が狙い目です。この場合、ヘリコイドの固着が1番多い症状です。完全に動かないのは怪しいですが、動きが重たいだけなら余裕で復活します。出品者に確認しましょう。

絞りとシャッターも洗えばだいたい復活します。レンズの曇りもほとんど綺麗になります。

シャッター動作、絞り動作、ヘリコイド重たいけど動作、の3点が確認できれば買いです。

前面の革は剥がれやすく紛失している個体も多いですが、張り替えちゃえばいいのでね。

型紙はここで配布しています。ご自由にお使いください。

 

同じジャンクでも実店舗ではかなり高額になります。北村写真機店で絞り不良、レンズカビ曇り、ヘリコイド劇重、革ボロボロのジャンクのⅥ型が8000円、同じくぼろっぼろのⅢ型が5000円でアホかと思いました。

ヤフオクの業者出品も値段に対し状態が悪いものが多いように思います。あまりおすすめしません。

 

コイン大の鶴が折れる、或いはHGのプラモデルを難なく組める程度の手先の器用さがあれば整備できるはずです。

 

楽しい二眼レフライフを。

 

ではまた。

二眼レフでチェキを撮りたい話 その3

 

これまでの話

 

 

 

前回の最後に発覚した遮光板排出できない問題は無事に解決しました。私ってば天才!

 

f:id:hocke_mk:20260708022611j:image

 

また、別の個体でもテスト撮影をしたところ同様にピント位置が若干ゃ手前に寄ったのでフィルム面位置を調整しました。

 

f:id:hocke_mk:20260711134807j:image

生産段階での追い込みの余地はありますが、設計としては十分に機能すると判断し、開発完了とします。

 

f:id:hocke_mk:20260711175857j:image

意気揚々と撮影テストに出かけたところ、盛大に光漏れしました。太陽光って強いんだなぁ。部屋の照明では気づけなかったポイントです。修正します…

 

 

 

RICOHFLEX instax back V1 

マトモに使えるものができました。こんどこそこれにて開発終了とします。

 

f:id:hocke_mk:20260717202023j:image

f:id:hocke_mk:20260717202027j:image

f:id:hocke_mk:20260717203036j:image

 

 

撮影

 

準備

 

f:id:hocke_mk:20260712090756j:image

アクセサリとして、NDフィルター(ND4)を購入しました。テキトーにアダプタを作成しワンタッチで付け外しができるように。これでISO800のチェキフィルムをISO200相当で運用できます。シャッタースピードが限られるリコーフレックスには是非欲しい装備です。

 

f:id:hocke_mk:20260711214647j:image

RICOHのネックストラップも入手。カメラ屋を何店舗か回りましたが、やっぱりフジヤカメラがいちばん欲しいものがありますね。

 

 

f:id:hocke_mk:20260710120716j:image

また、ケーブルレリーズも併せて購入。本体に触れずにシャッターが切れ、またシャッターのロックもできるので、バルブ撮影での長時間露光が容易になります。見た目がツウで気に入っています。

 

 

作例

 

快晴の屋外からほの暗い店内、さらには夜景まで、様々な条件で撮影してきました。

カメラの性能によってチェキフィルムのポテンシャルを引き出せたのではないでしょうか。

 

f:id:hocke_mk:20260717202151j:image

ss1/500  f8  ND4

 

f:id:hocke_mk:20260717202208j:image

ss1/500  f11

 

f:id:hocke_mk:20260717202216j:image

ss1/250  f5.6

 

f:id:hocke_mk:20260717202336j:image

ss1/50  f3.5

 

f:id:hocke_mk:20260717202344j:image

ss1/50  f3.5

 

f:id:hocke_mk:20260717202413j:image

ss20" f16 ND4

 

f:id:hocke_mk:20260717202553j:image

ss1/5 f3.5

 

f:id:hocke_mk:20260717202723j:image

二重露光

設定失念しました。

 

f:id:hocke_mk:20260717202848j:image

ss1/50 f3.5

 

被写体が近くて絞り開放だとピント合わせがかなりシビアになり、ピンぼけを量産してしまいました。ピントと構図のどちらをより優先したいかの判断になりますね。

センサーサイズで言えばフルサイズの3倍ですから、被写体深度の浅さったら…そりゃねぇ。

 

 

目標達成した?

 

その1で立てた目標が3つありました。

 

1.可逆的な改造であること

2.撮影の手間が少ないこと

3.見た目に美しいこと

 

これらを順にみていきます。

 

1.可逆的な改造であること

 

この改造キットの使用方法ですが、

まずは通常の120フィルムの撮影と同様に中枠を取り出します。続いてファインダーフードを外します。このとき、裏蓋も同時に外れます。

改造キットを組み込み、ファインダーフードを戻します。

 

必要な工具はマイナスドライバー1本、さわるネジはたったの4本。

カメラ本体の改造は一切しません。120フィルムで撮りたくなったら、いつでも元に戻せます。

 

 

2.撮影の手間が少ないこと

 

フィルムカメラでチェキフィルムを使うには一般にはダークバックと現像用のチェキ本体が必要ですが、今回製作したキットはリコーフレックス本体のみで現像までの撮影の全工程が完結します。

通常どおり撮影(露光)したら、裏蓋右側のレバーを押し上げます。いちばん上まで押し上げたまま、巻き上げノブを回します。1/3回転ほどでノブがロックするので、レバーから手を離します。さらにノブを回せばチェキフィルムが出てきます。

 

 

3.見た目に美しいこと

 

元のノブや裏蓋のロック機構などをそのまま利用し、美しく仕上げることができました。

本体から著しくはみ出したりシルエットを崩してしまうインスタントバックが多い中、かなり純正みのある外観になっていると自負しています。

 

実は似たようなコンセプトの製品は世の中に存在しており、特にHasselblad用のインスタントバックはオープンソースのものをはじめクラウドファンディングのものまで様々あるようです。

しかし、いずれもカメラから大きくはみ出しており、ゲテモノ感が否めないんですよね。構造上仕方ないのですが…

また、焦点距離(フランジバック)の問題から、レンズに手を加える必要があるなど、本来の性能を発揮できない場合があるようです。

 

これらの問題を全てクリアできた点でもRICOHFLEXという機種選定は大正解だったと言えます。

 

 

この改造キットのスペックなどについては次回から詳細に記していきます。

 

ではまた。

 

 

 

つづき↓

hocke.hatenablog.com

 

二眼レフでチェキを撮りたい話 その2

 

前回の話はこちら↓

hocke.hatenablog.com

 

こんにちは。ほっけです。

 

前回は構想、というか妄想までしました。今回は実際に手を動かし、試作まで漕ぎ着けます。

 

 

 

設計

 

全体像を掴もう

 

リコーフレックスやチェキのカートリッジ、フィルムの露光範囲などなどの寸法を測り、なんやかんやします。

f:id:hocke_mk:20260502065339j:image

 

f:id:hocke_mk:20260502070108j:image

なんやかんやしてたらデータができました。

これで全体のサイズとフィルム面位置、フィルムカートリッジの収まりなどを確認します。
f:id:hocke_mk:20260502065335j:image

召喚


f:id:hocke_mk:20260502065332j:image

ジャストフィット。


f:id:hocke_mk:20260502065328j:image

カートリッジの背面を剥いてコピー用紙をセットしました。これでピント面を確認します。


f:id:hocke_mk:20260502065342j:image
f:id:hocke_mk:20260502065346j:image

合格点でしょう。

いや、これ、かなり良いですよ。

 

 

メカ部設計

 

メカ部目標設定

ここから、メカ部の設計に入ります。

露光させたフィルムを現像し、カメラから排出させる機構を考えます。

 

フィルムの現像排出機構は次を目標とします。

・リコーフレックス本体の巻き上げノブを利用する

・誤操作による撮影ミスが起きない設計

 

それではやっていきましょう。

 

初期送り機構

チェキフィルムはローラーで挟んで現像液を伸ばしながら排出するのですが、そのためにはまずカートリッジに収まったフィルムをローラーまで運ぶ必要があります。

 

前回プリントスの分解時に登場した小さな爪の仕事ですね。

 

f:id:hocke_mk:20260502075529j:image

↑採用案の初期構想図

バーの両端に、それぞれラックギアと爪を設置。バーは通常時どこにも触れていませんが、トリガーを機能させることでラックと歯車が噛み合うと同時にツメがフィルムにひっかかり、初期送りが動作します。トリガーの押下とノブの回転を同時に行う必要があります。どちらかのみの操作では機構は動きません。

 

 

ローラー部機構

 

プリントスのローラーはリコーフレックスに収めるには長すぎたので使い回しは断念。完全新規設計とします。

f:id:hocke_mk:20260614105104j:image

ばねを用いてテンションをかけつつ、ローラー間の隙間が完全になくならないような配置とします。ギアの噛み合わせや送り出し機構との干渉、プリント積層方向、組立手順などを考慮しつつモデリング。

 

 

その他

フィルムを抑えるバネ部や背面カバー、カメラ本体への固定方法もなども考え、ごにょごにょします。

 

 

加工組み立て

 

まずは諸々を印刷していきます。

フィラメントはeSUNのPLA+を使いました。

 

f:id:hocke_mk:20260706143014j:image

 

歯車など細かいパーツのために0.2mmノズルを導入しました。モジュール0.5が実用精度で印刷できて満足です。

f:id:hocke_mk:20260611003719j:image

可能ならナイロンで作りたい。欲を言えばK2ProとかP2Sがあればなぁ…

あればなぁ…

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/KAJV4JW6H0OX?ref_=wl_share

 

 

プリント品以外の部品も作ります。

 

ローラーは丸棒とパイプを組み合わせました。

f:id:hocke_mk:20260609094016j:image

表面にやすりを当てて細かい凹凸をつくり、滑り止めとします。

 

ピンを刺してギアを固定。

f:id:hocke_mk:20260609094820j:image

 

軸受も加工していきます。

f:id:hocke_mk:20260530193135j:image

f:id:hocke_mk:20260530194500j:image

 

バネも作ります。

f:id:hocke_mk:20260609094939j:image

ステンレスバネ棒。おそらく今までの人生で1番高価だった針金。

 

f:id:hocke_mk:20260616011405j:image

背面カバーはレーザーでけがき、切断し、曲げ、穴をあけ、溶接し、ロック機構のぽっちとばねを取り付けます。

f:id:hocke_mk:20260706143132j:image

このためだけにスポット溶接機を導入しました。

 

 

 

他にも細々としたパーツを作ったり、秋葉原までねじを買いに行ったけど無いって言われて泣く泣く帰ったり、仕方なくAliExpressで購入したねじが謎に税関で止められたり、Amazonで注文したばねがずーーーっと発送されなかったり、3dプリンタが印刷不良を起こしまくって新機種を導入したり、レーザーモジュールを壊しちゃったり、いろいろあって紆余曲折を経て

ようやく…!

 

試作1号機完成!!

 

 

外観

 

f:id:hocke_mk:20260706140459j:image

f:id:hocke_mk:20260706140502j:image

f:id:hocke_mk:20260706143238j:image

 

 

試写

 

f:id:hocke_mk:20260706140616j:image

 

撮影自体は問題なくできました。ローラーで挟んでの現像も問題なさそうです。

#1は犠牲(後述)、#2は設定ミスで露光不足です。

適正露出で撮影しましたが、全体的に少し暗めに写るようです。また、ピント位置も少し手前にズレているようです。このあたりは機材のクセとして勘でカバーできる範疇かと思います。

 

しかしながら、大きな問題も発覚しました。チェキフィルムのカセットの一枚目にある遮光板を排出できません。

f:id:hocke_mk:20260706140944j:image

遮光板はプラスチック製なのですが、端にある凸部がローラーに障害となっているようです。

 

・ローラーがキツすぎる

・ローラーの掴みしろが少ない

・プラスチックが削れて滑る

 

このあたりを改良する必要がありそうです。

 

今回はカセットから遮光板を手で引き抜き、一枚目を犠牲にしました。毎回これではフィルムも勿体無いですし、カセットの切り欠きから光が漏れてしまいます。実際に、4枚目までは顕著に写真の左上部が光漏れにより感光して白くなってしまっています。

 

正直、カツカツの設計のため、手を加えられる箇所が思いつかず頭を抱えています。

 

 

長くなってしまったので、一旦ここまでとします。

次回は問題点の修正作業をし、誰でも使えるような品質まで持っていきます。

 

ではまた。

 

 

 

 

↓つづき

hocke.hatenablog.com

リコーフレックスを入手した話2

みなさんこんばんは。ほっけです。

 

新たにリコーフレックスを入手したので整備の記録です。

 

今回面倒をみていくのは、セイコー製のシャッターを搭載した個体です。シャッタースピードが1/500まであってうれしい。

f:id:hocke_mk:20260611195228j:image

f:id:hocke_mk:20260611195401j:image

SEIKOSHA-RAPIDの表記があります。かっこいいですね。

 

この子の主な症状は

・ヘリコイドの固着

・シャッターが遅い

の2点です。

 

さっそくやっていきましょう。

リコーフレックスの分解整備も3台目ともなると手慣れたものです。全体の清掃を軽く済ませ、レンズを取り外していきます。

 

f:id:hocke_mk:20260611215134j:image

 

分解してみたところテイクレンズにはなぜがグリスがついていません。一度分解されている??

 

そしてビューレンズのヘリコイドは固着してびくともしません。

ほんとうにびくともしません。

あたためたり冷やしたり、壊れるのを覚悟でプライヤーで直に掴んでみたり、無水エタノール漬けにしたり、考えうる手をつくしましたが、どうにもなりませんでした。

f:id:hocke_mk:20260611215527j:image

無念。

 

諦めて別の個体からレンズを移植しようと思います。

 

 

さて、続いてはシャッターです。

症状としては、シャッターは切れますが、設定よりもだいぶ遅くなっています。たとえば1秒にセットすると2秒ほどかかってシャッターが切れます。また、同じ設定にしていても、シャッタースピードにばらつきがあります。

 

分解していきます。

まずは、シャッタースピードを1秒に合わせます。

以下の写真では500になっていますが、皆さんは1秒に合わせてから作業に入ってください。

 

f:id:hocke_mk:20260611195852j:image

レンズをすべて外し、シャッターユニットを取り外します。

 

f:id:hocke_mk:20260611200238j:image

針金をテキトーに曲げて、円が欠けた形をしたパーツを回します。カニ目レンチやディバイダーをお持ちの方はその方が使いやすいかと思います。てかディバイダー持ってるはずだな。どこやったっけ?

 

f:id:hocke_mk:20260611200334j:image

このように分解できます。

 

f:id:hocke_mk:20260611201208j:image

f:id:hocke_mk:20260611201255j:image

 

f:id:hocke_mk:20260611202634j:image

おおまかに

青い部分がシャッタースピードを調整する機構(スローガバナというらしい)

赤い部分にシャッター幕のトリガー

緑の部分がシャッターを切るための機構

のようです。

 

f:id:hocke_mk:20260611202331j:image

綿棒で軽く拭ったところきったねぇでしたので、いったん無水エタノール超音波風呂に入れてみます。

(ほとんどのケースで全体じゃなくてスローガバナだけでいいらしい。)

f:id:hocke_mk:20260611202430j:image

きったねぇですわね。

 

洗浄できたところで、グリスアップしていきます。

f:id:hocke_mk:20260611202616j:image

シャッタースピード調整機構部を取り外します。ネジ2本で止まっています。

 

f:id:hocke_mk:20260611202808j:image

爪楊枝の先にミシンオイルをちょいと付けて、軸受と歯車に注油します。

 

シャッター機構部などの軸受やその他摺動部にも同様に注油します。

 

f:id:hocke_mk:20260611203102j:image

ピンセットでつまんでいるところはシャッター幕を開閉するトリガーです。

開閉させながら、シャッター幕に鉛筆の芯をカッターで削ったカスをまぶし、滑りを良くさせます。

ついでに絞り羽根も同様の処理をしました。

 

 

分解と逆の手順で組み付けます。

 

 

f:id:hocke_mk:20260611205112j:image

 

 

シャッタースピードが正常になったかテストしてみましょう。

 

ストップウォッチをシャッターユニット越しにスローモーション撮影することで、何秒間シャッターが開いているか確認します。

f:id:hocke_mk:20260611205147g:image

1/10秒の設定で、0.86から0.95つまり1/10秒間シャッターが開いていたことがわかります。厳密な計測ではありませんが、目安にはなるでしょう。

他にもシャッタースピードを変更して計測したところ、実用として十分な精度が出ているようでした。

 

シャッターユニットが生きていたのは幸いでしたが、レンズがひとつお釈迦なのはもったいないですね。

 

 

さて、手元にあったリコーフレックスからレンズを移植して、この子を使えるようにします。

f:id:hocke_mk:20260612001228j:image

 

それでね、ちょっと見比べてほしいんですけど。

f:id:hocke_mk:20260612001313j:image

左が元々持っていたもの、右が今回入手した個体のテイクレンズ。

右、なんか表面がもやもや〜と霞んでいるでしょ。コーティングが剥がれてるんですよこれ。

どうやら、誰かが整備しようと手を加えていたのは間違いないようです。プロではなく、私のような素人ぽいですね。

おそらくビューレンズの固着が解決できずに手放したものと思われます。

 

というわけで、ビューレンズ全体とシャッターレンズの前玉を移植します。

 

f:id:hocke_mk:20260612024917j:image

こうなると部品取り用のジャンクがもう一台くらいほしいですが、別にリコーフレックス屋さんになりたいわけじゃないんだよなぁ…

 

f:id:hocke_mk:20260613182450j:image

無限遠を出してあげて整備完了です。

 

 

 

 

そうそう、二眼レフでチェキを撮りたい話は順調に進んでおります。早ければ6月中に記事を公開できるかと思います。がんばります。

 

ではまた。

 

コミティア156にサークル参加してきた話

 

どうもこんにちは。ほっけです。

 

コミティアや文フリで一般参加と売り子をしたことはありますが、自身がサークル主になったことはありませんでした。

そろそろ実績解除したいな、ということでサークル参加してきたよ、の記録です。

 

f:id:hocke_mk:20260607152343j:image

 

サークル参加するには、頒布物が必要です。

文章を書くのは苦手だしイラストも描けないけど、最近はカメラばっかり触ってるから写真集なら出せそう。

普段は街スナップが多いのですが、無名の素人の写真集、ましてやスナップなんて見向きもされないだろうということで、テーマを考えます。

ちょうどこの構想というか妄想を始めた頃に、給水タンク(高架水槽)の脚部だけがぽつんとビルの上に立っているのを見かけて、興味をひかれました。テーマは高架水槽にしようと決定。

昨年末のことでした。

 

f:id:hocke_mk:20260524060934j:image

年が明けてから撮影を開始。街を歩きながら高架水槽を写真に収めていきます。使用機材はlumix G100D / G VARIO 45-150・G VARIO 12-32・OLYMPUS Fisheye 9mm。やっぱりね、カメラにはファインダーが必要ですよ。

関東の冬は雲がなく天気が安定しており、撮影にはもってこいの時期でした。

 

撮影日数はしめて5日。2月中頃には300枚程度の素材が集まりました。

これだけあれば十分だろうということで、本をつくるフェーズに入ります。

 

 

印刷データを作るには、どうやらInDesignを使うのが一般的らしい。しかし、Adobe税と呼ばれるほどに高かったり料金体系がめんどくさいと聞きます。実際に完成できるかも怪しい同人誌なので、無料で使えるAffinityを採用。

ネットの記事やらYouTubeやらを参考に、有志が作ってくれた縦書き用フォントも導入。

環境が整ったので、いざ、本を作っていくぜ!

 

 

雰囲気エモエモぽわぽわポエミー写真集に寄せつつ路上観察系の蒐集性を両立させることを目標とし、ChatGPTに相談しながらアイデアを固めていきます。

 

f:id:hocke_mk:20260524061841j:image

まずは使えそうな素材をレタッチしていきます。これはLightroomでやりました。iPhoneで月600円とかのプランのやつ。課金するとマスク処理ができます。ブラウザ版も使えます。

水槽の明るさを調整したり青空の色味をなんとなく揃えたら、いよいよ誌面の構成に入ります。

 

当初は水槽の形ごとに分類しようかと考えていたのですが、それよりも状態で区分した方がよいのでは?さらに2部構成にすることで緩急をつけられるよ?と提案され、なるほどなぁ、ということで、以下の構成となりました。

 

1部

・一枚絵

・群像

・隠蔽

・消失

・ぽいもの

2部

・都市

 

写真を配置し、文章を考えます。

文章に関しては、書きたい内容をパートごとに列挙し、ChatGPTに文章にさせ、自身で推敲するという手法をとりました。ポエミーな文章がほんとうに不慣れ。私はブログしか書けません。

 

f:id:hocke_mk:20260524061349j:image

写真の配置はもちろん、ノンブルや目次の有無、余白をどれだけとるか、フォントをどうするか、文字の色、などなど悩むところが無限にあって楽しかったです。ちなみに本文は90%ブラックにして、文字が濃すぎないよう調整しています。ノンブルは80%です。

 

2月末の段階で9割方完成。印刷所からカラーチャートとペーパーカタログを取り寄せるところまでやって、

ここで、

完全に飽きました。

 

 

 

〜時は流れ〜

 

 

 

3月中旬

重い腰を上げてコミティア156の申し込みをしました。

f:id:hocke_mk:20260524062012j:image

 

4月23日

国際情勢の不安定により印刷費の値上がりが起き始めていたので、慌てて最終校正をし入稿。

表紙 上質紙135kg、本文 上質紙110kg

35部。

20,850円也。

モノとして質の良い本を作りたいというこだわりから上質紙を選択しました。インクがテカらないのが素晴らしい。じっくり鑑賞するにはテカってほしくないですからね。また、多少厚みのある紙を選ぶことで、裏が透けることを防いでいます。

 

4月29日

コミティア156の当落メールが届きました。

これ、万一落ちてたら刷った本どうするつもりだったんでしょうね。

 

 

5月2日

本が届きました。

f:id:hocke_mk:20260516040419j:image

話に聞いていた見本誌?というのですか?おまけが6冊もあったので、トータルで41冊。

 

f:id:hocke_mk:20260516040836j:image

本だ〜〜〜〜!!!!!!

すげーーーーーー!!!!

 

背表紙もきれいに印刷されており、だいぶ『本』です。本棚に並べた時に背表紙がきちんとあると『本』ですよね。

インクの乗りや発色、紙の質感も良好です。ページをめくるのが気持ちいい。モノとしての出来栄えは、手前味噌ではありますがなかなか悪くないと思います。

 

 

その他の準備

 

サークル布やディスプレイ用の小物を買い揃えました。

 

 

コミティア前日

百景のみで設営のシミュレーションをしたところあまりにも卓上が寂しかったため、急遽ポストカードを用意しました。

f:id:hocke_mk:20260607183900j:image

改めて写真のレタッチをして、いい感じの紙を入手してコンビニに持ち込みプリントします。

3種類、6枚ずつ。しめて18枚。

なるべく系統の異なる写真を選びました。

 

6月7日

コミティア当日

冷え込む朝でした。

 

f:id:hocke_mk:20260607180221j:image

ビッグサイトだ〜!

 

f:id:hocke_mk:20260607180321j:image

設営だ〜〜!!!

(このあと金額を変更しています)

 

f:id:hocke_mk:20260607195911j:image

オムそばうめ〜〜〜!!!

 

f:id:hocke_mk:20260607180353j:image

14時台に、なんとポストカード(団地)が完売しました!!!!

まさか「完売」の字を書くとは。人気サークルっぽくてうへへですね。

 

16時の閉会のアナウンスをブースで聞いてから撤収しました。

 

 

リザルト

ポストカード17枚

高価水槽百景21部

 

出展料と印刷費をギリギリ回収できました。ありがてえ。

 

「ツイート見ていちばんに来ました!」って方が初手でいらしたのが心強かったです。人が欲するレベルのモノをつくれていたという安堵。ほんとうにありがてえ。

他サークルで出店している知人も遊びにきてくれて、久しぶりに喋れたのも嬉しかったです。

 

 

そして何より、朝から設営を手伝い売り子を務めてくれた友人に感謝です。ありがとう。

 

実体のあるモノを作って、それを他人が手に取ってくれる体験。これは相当にクセになりそうです。

 

残った本は、今後知人のイベント出展時に委託という形で置かせてもらうことを考えています。

 

 

 

ではまた!